機動戦士ガンダム00第一期総評
全体
- メカの表現がCGに移行している近況を抜きにしてもTVシリーズでこれだけの手描きはすごい
- ただ、ガンダムというタイトルが無かったら1クール目を乗り切るのが辛かった
シナリオ
- ある程度意図的ではあると思うけど、自分の感想なので書いておく
- 前半:情報を小出しにして見せないようにしていたので物語に入り込みにくかった
- 後半:相変わらず小出しなのに展開が早くなってるので唐突に感じる事が多かった
- 思わせぶりな発言や展開での煽りが地味だった(これは作品のカラーでもあるから良い/悪いで言うものではないと思うけど)
- ガンダムという作品がもはや他媒体や設定集を読まないと全体像が把握できなくなっていることもあるけれど、アニメ見ただけだと分からない事が多い
- 「武力による戦争根絶」というループ構造の問題は解決しないまま
- 世界連邦に参加しなかった国はどうなるんだろう
- グラハムはともかくとして、アレハンドロが自ら前線に出てきた理由が分からない
キャラ
- 視聴者の視点はサジなのだろうけど、戦場から離れたキャラだったので、解説役がいなくて入っていきにくい部分があった
- (ソレスタルビーイングは特にそうだけど)お題目とそれらしいことはしゃべるけど、何したいのかよく分からない人が多かった
- 結果、グラハムやサーシェスなどの感情が出やすいキャラの方が目についてイマイチソレスタルビーイングの方に乗れなかった
メカ
- 各陣営ごとの差別化されていると思う
- それぞれ際立ったデザインでそれぞれ好き嫌いはあったとしても全体的によかったと思う
- ガンダムでありながらも単純にガンダムといった感じではないデザインになりつつあると思う(スパロボのオリジナルロボっぽいけど)
- ただ、ガンダムや他のモビルスーツに比べて魅力があるように思えない金色ジムがラスボスだったのはちょっとがっかり
- Z形式の戦闘が多くて、見せ場になるような戦闘シーンが多くあるように思えなかった
- ガンダムピンチ→新ガンダム登場で解決、や第三勢力の登場でつばぜり合いや撤退が多かったように思う
- メカの作画がすごいのに印象に残るバトルシーンや機体の使われ方があまり無かったように思う
といったところでしょうか。不満が目に付きますが、それはガンダムだからという部分も大きいと思います。特に一端の終結の材料のようにアレハンドロが業を追わされて死んでいったのはどうかなぁ、と思うところがあります。しかし、まだ、これをどう落とすかを見届けていないのでそれを楽しみに半年待ちたいと思います。