『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
見てきました。
ネタバレなしの感想を書くとすると、本編に関係あるほうでは10年前にはまっちゃったチルドレンは見に行って自分を振り借るといいかと。本編に関係ない感想としては
- なんで俺はこれをリアルタイムで見れなかったんだ!
- なんで県内唯一の上映館が最寄の映画館なんだ!俺がいなくなってどれだけオタクにやさしい街になってるんだよ!
- 同じリメイクものでも年月と状態の差はいかんともしがたいのですね……
という個人的な恨み言。最後にひとつアドバイスをするなら「スタッフロールになっても席を立っちゃいけない」
以降、自分用メモなのでネタバレとか気にかけてないので注意。(2007/09/04 コメント欄の指摘を受けて修正)
使徒関係
- リリスが地球(仮面がサキエル)と月(仮面がゼーレ)にいる
- その関係でサキエル以降の順番が一つづつずれる(サキエルが第四使徒)
- 使徒が十三体に変更(シャムシェル撃破後に「後八体」というゲンドウの台詞から)
- タブリス(渚カヲル)は月で棺桶から目覚める。周囲には開いた棺桶と開いてないのが
- 使徒を倒すと液化して飛散。爆発より悲惨かも
- サキエルはだいたいママ。シャムシェルは腹部の足がヌラヌラ。ラミエルはテレビが作画節約回だったのか劇場版ではCGで大幅変化
どこかで聞いた覚えのある使徒=先住人類で、月(白き月と黒き月)で最終決戦とかありそうな展開。また、使徒が元ネタと同じ十三体に。
サキエルが第四使徒になっていて、第三使徒が誰かという問題ですが、個人的には月リリスを押したい気分。カヲルは設定が共通だとするとアダムの魂を肉体に移植したものなので正式な使徒ではない。それだとレイも使徒カウントになるし。人間は外伝的扱いなので押すには弱いかなぁ、と。
ヱヴァ関連
- 零・初号機ともにカラーリング変更
- 参・四号機はテレビと同じ展開
- 伍・六号機は量産機から専用機に。パイロットはそれぞれ新キャラ(メガネっ娘)、渚カヲル
- 六号機は月から来る。ラストが月決戦だとするとまさに「Fly me to the moon」
ほとんど次回予告のみからしか得られない情報なのでスタッフロールで席を立ってはいけません。決して。特にテレビや前の劇場版の記憶が濃い人はチェックするとよろしいかと。
四号機はシャムシェルからS2機関回収できなかった問題があるのですが、ネルフの職員がリリスの存在を知っているならそこから取ればいい気もする。エヴァの完成形がS2機関搭載モデルだとすると、零号機と初号機はそれぞれプロトタイプとテストタイプなのでまずは完成を目指したというところかと。
五号機・六号機のパイロットは月にネルフ基地があるとは思えないので、月から来る六号機のパイロットがカヲルだと思います。
新規カット
- 全般的に映画用にディーティルアップ&デザイン変更。特にCG使っている辺りは一新しているところが多い
- 新規パートはTV版5,6話に集中している
- それ以外の新規カットはシーンをつなぐためのカットか、説明補助のカット
- B棟のリフト
- バー(これは加持が来た後のものの転用かも)
原画が10年ちょっと前のもので、一度映画用に作り変えているので色味をデジタルで修正してディーティルアップしたり、情報を追加したりというだけであまり違和感はありませんでした。使いそうなところで作画悪かったところは前の映画で直してるのでそれも使ってるでしょうしね。
それでもまあ、どこが新規カットかと聞かれれば分かるところは分かります。自分が見直したからではなくて、絵柄とか色味が10年後の感覚があります。デジタル色彩になって全体的に色が淡い感じになっています。
展開
- TV版1話はほぼそのままで盛り込まれている
- TV版2話にあった時系列のねじれはなし
- TV版3,4,5話が圧縮(特に4話)
- TV版6話が新規カット追加による新展開に変更
1話がほぼままで、4話がかなり削られることになったのは順当な結果でした。また、展開を変えることもあってか、6話のかなりの部分が新カット。レイのエントリープラグのシーンはまた書き換わってました。印象を伝えなければいけないシーンだからニュアンス出すの大変なんだろうなぁ。後、シンジにリリスを見せに行ったりと、テレビ版より情報公開が多くなって全体的に分かりやすくなっている印象です。
配役としてはほぼシンジとミサトがメイン(レイは最後の最後で入ってくる感じ)で、ミサトとリツコ、ゲンドウと冬月の会話が解説になっている形。トウジとケンスケはシャムシェル戦の関係上多少出てきますが、ヒカリなんかはセリフが二つあったかどうかくらい。これで新キャラ出るとなると大変だろうなぁ。
小ネタ
- 公衆電話がTV版では緑色で劇場版ではオレンジ色
- ミサトの階級がTV版では一尉(後に三佐)で劇場版では二佐に
- ミサトが飲んでいるビールがエビスビールではなくなっている
- ミサトの部屋に雑誌「JIDAI」がある。これは庵野監督の嫁、安野モヨコの『働きマン』の主人公が編集をやっている週刊誌の名前
- ご飯を買いに行ったコンビニがTV版ではサンクス(もどき)で劇場版ではローソンに
- 停電前にシェルターに避難しているのでトウジとケンスケはセガサターンで遊んでいない。代わりに作戦前のシンジにメッセージ残してる
- 英文サブタイトルは"You are(not) alone."
- シンジのウォークマンが25,26曲をループ(from コメント欄)
思い出し次第追記。しかし、ミサトの部屋に「JIDAI」があったのには驚きました。
シンジのウォークマンのループはTV、旧劇場版、新劇場版で同じ話をしていることの比喩でしょうね。