復習:『新世紀エヴァンゲリオン』第伍話「レイ、心の向こうに」
レイとゲンドウの関係を知ってシンジが複雑な心境になる話。最後まで見た後に見るとオイディプス・コンプレックスが入っていて、見ている方まで複雑な心境になってしまう。他にも
リツコ「いい子よ、とても。あなたのお父さんに似て不器用な子だけど」
シンジ「不器用って、何がですか?」
リツコ「生きることが」
とリツコが寂しげに微笑んでいるところが、この後のことを考えるとなんともやるせない。
大きなイベントとしては
の4本立て。
一つ目は零号機が起動時に暴走してやむなく拘束していたいきさつ。暴走の原因は不明だが、ゲンドウのいる方を殴っているし、頭を抱えている様子もある。1話でレイが負傷していたのはこの事故が原因。ゲンドウが手袋をしているのはこのときにハッチを素手で開けようとして火傷を負ったため。
二つ目はコア以外はそのまま残ったシャムシェルを解析する話。人間と遺伝子が99.89%同じで、それはエヴァと同一のもの。と、この時点で誰がどの程度知っているのかが伺えるシーン。
三つ目は漫画やらアニメに良くあるイベントであると同時にレイの生活感の無さであったり、レイの性格の解説の話。で、ゲンドウ側からだけでなく、レイの方もゲンドウとただならぬ関係であることが分かる。シンジがレイに「あんな父親のことなんて信じられない」と言って叩かれたり、ハンガーでゲンドウと談笑しているのをシンジが間男のように覗き見ていたり。シンジは色々衝撃。この「あいつらできてるぜ」という演出はGAINAX最新作の『天元突破グレンラガン』にもあるけどうまい。
四つ目は第五の使徒の顔見せ。ミサトの「避けて!」という言葉はとっさに出てきたものだろうけれど、拘束具に固定されたままだと身動きできないよなぁ、とはじめて見たときも思ったことを思い出した。