うちの田舎のオタク事情

田舎に帰ってみると自分のときより多少マシな環境になっていたことに驚く。寂れていく一方、本屋は大きいチェーン店ができてそれなりに専門書がそろうようになっていたり*1、ケーブルテレビが近くに出来てCSの視聴が簡単になったり、NTTの基地局が潰れてADSLがまともに使えない環境だったのにネット環境ができたり。

それでもやはり無いのはある種のリアルタイム性です。同じものを同じときに見て消費する、その作業はやはり無理で都市部から取り残されています。例えば本は発売日から三日遅れでの入荷ですし、YouTubeがあるとはいえ放映中のアニメの多くは見れません。そういった部分がインターネットという媒体を通してつながることができるようになった分、温度差をよりはっきりリアルタイムで感じるようになって辛いだろうなぁ、とは思います。

少なくとも自分は『エヴァ』のときにそう感じていました。今では更にネットが非同期的なメディアとして作用しているのでみんなてんでんばらばらなんですけど、少なくとも掲示板の実況スレッドや、放映中のアニメリンクとかには入れませんよね。若いときほど他の誰かと共有したいという欲求が高いような気がするのでかわいそうな気もします。

しかし、そういう層はネットゲームとかに流れるんだろし、やたら細かい住み分けが可能になってしまっている感じです。共通性質を見つけるという観点からするとmixiみたいなのが居心地いいんだろうなぁ、と。mixiにいないはずの18歳未満かなりいるらしいですし。なんというか消費する量だけで言うとオタクってやっぱり都市部のライフスタイルなんだなぁとは思いました。

*1:『ガンダム・センチネル』だって標準で置いてる