『絶対可憐チルドレン』7巻
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/12/16
- メディア: コミック
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京都に行く皆本・葵組と留守番の賢木・薫・紫穂組の話の後に、P.A.N.D.R.Aが本格活動し始めて本編進行が本格化してきた感じ。
末摘花枝が変身したザ・チルドレンの将来の姿には
- 薫:ただ乳がでかいだけの頭わるそーな女
- 葵:色気のない貧乳メガネ
- 紫穂:底意地悪そーないやらしい感じの女
と未来の自分だという自覚が無いだけに言いたい放題な辺りに子供っぽさが出ていて笑った。チルドレンたちが背伸びして大人に見られたい年頃だろうし、本人たちもその素振りがあるだけにここの表現はうまいと思った。
チルドレンの話は強引に単純化すると『バビル二世』の三つの僕が女の子で、その子たちを主人であるバビル二世でもあり、『源氏物語』の光源氏でもある皆本が育てていくというガイドがしっかりしているので個々の表現や演出に安心して入り込めるのは嬉しいところ*1。
サンデー読者層の上の方*2にはこのくらいの子供の頃を振り返って「ああ、そうだったよね」と思ったり、B.A.B.E.L.では下っ端扱いの皆本が予言された未来に対して戦っていくというラインもある(連載の方は予言に出てきたブラスターを所持するようになったし)。この辺りは漫画力というか構成力がある証拠なんだろうなぁ。
連載読んで単行本買ってる数少ない漫画だけに、掲載順位下の方だと不安になりますが。次巻を楽しみにしてます。
余談で今更ですが、同誌で連載中の『ハヤテのごとく!』がアニメ化されるそうですね。畑先生のこの漫画、師匠の久米田先生ゆずりのパロディと時事ネタ多い漫画になってますがアニメ化されるとその辺りが大人の都合ですっぽり抜け落ちそうな気がします。
抗議が来たとか来ないとかの「ときメモファンドで首が回らない」とか「フリーダムの名前が付くものはやりたい放題だな」とか、当然のようにカットされてそうです。あまりやりすぎると『ねぎぽに*3』ぽくなってしまう恐れもあるようなないような。