アメコミの話
『スーパーマン・リターンズ』の公開にあわせて日曜洋画劇場で『スーパーマン』をやるのでアメコミの話を少々。と、言ってもさして詳しいわけでもありません。DCコミックとマーヴェル以外の出版社からのものはほぼ読んだことがないくらいです。イメージのは『スポーン』くらいしか読んだことありません*1映画化されたものはこんな感じでしょうか
- DC(DC Comic)
- スーパーマン:スーパーマン役のクリストファー・リーブはお亡くなりに。『リターンズ』が公開
- バットマン:ティム・バートン監督作からケン・ワタナベ(渡辺謙)まで。麻宮騎亜が日本オリジナルの漫画版描いてた
- マーヴェル(MARVEL)
- イメージ(IMAGE)
- スポーン:映画は初めの辺りだけで終わってて何とも言いがたかった
- ダークホース・コミックス(Dark Horse Comics)
日本語版はテキストしかないし書きかけのものがほとんどだったりするので色々見ているとWikipediaの英語版の図表の多さに嫉妬した。著作権はどうやってクリアしてるんだろうか。後、老舗のDCのスーパーマンとバットマンは秀逸な記事に選ばれていて驚いた。日本の秀逸な記事
「Wikipedia:秀逸な記事 - Wikipedia」
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%80%E9%80%B8%E3%81%AA%E8%A8%98%E4%BA%8B)
には漫画・アニメ・映画作品は無い。ジャンルとしてサイエンス・フィクションがエントリーしているくらい。ちなみに富野監督は「中立的な観点」の注意が付いてる*5。IMEも「てづかおさむ」や「みやざきはやお」は一発で変換できても「とみのよしゆき」は一発で変換できません。去年のNHK-BSでの富野インタビューではありませんが、世間に認められるにはまだまだ先が長いようです。
と、話は脱線したのですがアメコミについて。今に至るまで疑問の一つなのですが、アメリカではどこで売られてるのでしょうか。アメリカに行って街の本屋に寄ったときに絵がある本といったら子供の絵本くらいしかなくて驚いた経験があります。おそらく日本で言うところのアニメイトやまんだらけに行かないと買えないものなのでしょう。日本だと東急ハンズ他で見たことありますが。
そんなアメコミ業界の日本との大きな違いは日本のように漫画家という個人で漫画を描くのではなく、プロダクション制だということです。作品の版権はプロダクション管理の場合が多く、分業化も進んでいます(実写に近い絵なのは分担して描いても大丈夫だからという話を聞いたことがある)どちらかというと日本のアニメスタジオっぽいイメージなんでしょうか。「コミックGUM」に連載されている四コマ漫画『辣韮の皮 萌えろ!杜の宮漫画研究部』の3巻
- 作者: 阿部川キネコ
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2004/03/25
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
巻末にロサンゼルスで開催されたAMIME EXPO 2003のレポート漫画があるのですが、そこでもプロダクションに入ると個人の作品が書けなくなるという話が挙げられていました。
プロダクション化のメリットは長期連載が可能になることが挙げられます。
『ゴルゴ13』が1968年連載開始ということを考えると恐ろしいほどに長寿です。無論、この間に何度もリメイクや仕切り直しがあって設定がややこしくなっていたりするのですが。長期に渡るとどこでもたどる道は同じようです。
また、クロスオーバーが容易です。少し古い例ですが『マジンガーZ対デビルマン』みたいなものです。これも両作品ともの版権がダイナミック・プロにあるのでなせるわざです。もう少し新しい例で言うと『スーパーロボット大戦』シリーズでしょうか(これは複数の会社から版権を取るのでここで言うものとは少し違いますが)。マーヴェルはカプコンともクロスオーバーをしていて、アーケードゲームでストリートファイターのキャラと対戦していたりもします。
ただ、なにぶん日本では(特に古いものが)手に入りにくいので読む機会がないかもしれません。新潮社から出てた『アルテミット・スパイダーマン』*6も邦訳版止まってますし、『トランスフォーマー』も自分の近くでは見なくなりました。個人的にはさびしいのですが、日本国内でも本がそれほど売れていないと聞きますし仕方ないのかもしれませんが。