『万物理論』
- 作者: グレッグ・イーガン,山岸真
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/10/28
- メディア: 文庫
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id:sanakanさんに薦められてその上献本までしていただいて読む。訳本を読むことがほとんどないので、翻訳語調の堅めの文章にクラクラしながら、詰め込みすぎのアイディアにフラフラしてくる。中間疾走で少しだるくなってゲロ吐いたらその後はまともに読めるようになったという感じだった。
著者の他の作品を読んだことがない人間なので見当違いのことを言うかもしれないが、この人長編はあまり向いてないんじゃないだろうか。もしくは意図してやったことなのかもしれないが、詰め込みすぎでむせ返る感じだった。これがスタイルなら「そうですか」としか言い様がないが、そうでなければもう少しアイディア削ってくれた方が読みやすい気がする。個々のアイディアは面白いんですが一気に出てきて消化不良を起こしている状態。分かんない人(及び、分かろうとする気がない人)はゲロんちょで終わりそうだ……。
主要テーマが万物理論(TOE)とはいえ、先端理論は関係性の話なので理論の話を皮に被って、実際にはそうでもない話をしているのでいわゆるハードSFなのかは分からない。現在知恵熱出して倒れてるところです。
「Greg Egan's Home Page」
(http://gregegan.customer.netspace.net.au/)
本人のサイトに短編がちょこちょこあるけど普通に現代物理てんこ盛りで素で読める人どれくらいいるのか不安な内容ですよ(笑)Plank Driveとか読んでて途中でつまりました……orz