『独身王子』
独身王子に聞け!―30代・40代独身男性のこだわり消費を読む
- 作者: 牛窪恵
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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章立て
第1章 裸の「独身王子」さま
第2章 「かけひき」を買う―モテ系王子『レオン』で『ちょいモテ』を学ぶ
第3章 「見栄え」を買う―ナルシー系王子、シセイドウメンでお肌を磨く
第4章 「童心」を買う―やんちゃ系王子、「ガンプラ」にハマって大人買いする
第5章 「成功」を買う―デキる系王子、伊勢丹メンズ館で「武装」する
第6章 「自由」を買う―スロー系王子、愛犬と外房に移り住み「ロハス」にハマる
16日の朝日新聞朝刊14面読書欄に書評が載っていた。評者は清野由美。以下、書評の一部。
(前略)
著者が「おひとりさまマーケット」の調査で取材した30代、40代の独身男性。可処分所得が高く、自由時間はすべて自分のために使う彼らを「独身王子」と命名し、その生態をモテ系、ナルシー系、やんちゃ系など五つの系統に分類している。彼らの年収は300万台から二千万円台と幅広いが、共通するのは、徹底した自分へのナルシシズム。
(中略)
60人のホンネの集積はそれなりに面白いが、著者の分析に『負け犬の遠吠え』のような鋭さはない。結婚にもさして執着することのない彼らは、新たな価値観の開拓者ではなく「消費者」の位置にただとどまるのみ。しかもその発言の臆面のなさは、バブル時代に傲慢をかました女性の後追いでしかない。ま、会えばみなかわいいのだろうね。
引用文中にある「おひとりさまマーケット」というのはこれ
男が知らない「おひとりさま」マーケット―最強のリピーター&クチコミニスト
- 作者: 牛窪恵,おひとりさま向上委員会
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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Amazonのカスタマーレビューは『独身王子に聞け!』・『おひとりさまマーケット』の両方とも平均4.5という通信販売のレビューとして一番すばらしい形態になっている。だが、はてなのはまぞう込みの言及は2つで、しかもレビューが載っていなかった。読まれてるのかどうかよく分からない。
本文中で使われている「独身王子」は団塊ジュニア世代とかジェネレーションX〜ジェネレーションY*1の独身男性とでも言うべきなのか。おたく的に言うとおたく第一世代〜第二世代か。
個人的な関心は「独身貴族」と「独身王子」の差異はどこにあるのか本文中で言及しているか否かだ。本のコピー用だったり、「独身貴族」とほぼ同義語だったりするならあまり買う気が起きない*2。
後、思うのは団塊ジュニア世代までは市場になりうるものがあると思うのだけど、その後の世代どうなるのだろうということ。人数は少なくなっているし、嗜好もますますニッチ化している。どう強引にくくっていくかは楽しみなのだけれど、市場から見捨てられるというのも悲しい。実際のところどうなのだろう。
ガンプラで言うと大きさの制約があるとはいえ、MGでF91もVも出ないし今度のMGはギャン。元祖SDの再販はかからないし、MIAと機体の食い合いになっていたりする。最新作品の1/100はようやく最近になって出る話が来たし、MGも発売予定が無い。うーん、どうしたもんだろうね。