『交響詩篇エウレカセブン』
1,2話の王道的流れから引き込まれたのだけど、2クールで一旦リアルタイム視聴を挫折した。3クール後半でどうにか戻ってきたが、何か釈然としないものがあって首を傾げていた。だがそれも最終2話ですっきりした。これはレントンのビルディングロマンスではなくてホランドの「立ち直り*1」の物語だったのだ。
だからこそ49話はデューイとホランドの兄弟対決になっていたし、50話の最後になってまでレントンは一旦あきらめかけて背中を押してもらう形になっている。もういい年になっているのにきちんとした大人になれていない上、これまで築いてきたものをそうそう捨てられないところにまで来ているホランドの立ち直りを描いた物語だとすれば個人的には納得する。
全般的に音楽とか洋画から*2の引用が多かったのが印象に残った。特にラストの「虹」の使い方なんかはよかったと思う。その反面「新しい価値観」とか「新しいブーム」を生み出すまでの力が無かったように思うのは自分が期待しすぎていたところもあると思う。その意味では残念だったなぁ。