∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

Netflix 『食品業界に潜む腐敗』(原題:『ROTTEN』)

評価

  • 3.5/5点 (見直しはしないけどためになった)

概要

『食品業界に潜む腐敗』(原題:『ROTTEN』)は 動画配信サイト Netflix 制作のオリジナルドキュメンタリー作品。全6話。アメリカ食品業界における諸問題がテーマで、各話概要は以下

  • 1話『はちみつは甘くない』:蜂蜜の需要が急増するものの、混ぜ物をしたカサ増し品や安い輸入品に押され、ある時期になるとカリフォルニアに受粉の出稼ぎに出る。そこで起こる大量失踪・大量死・盗難などの問題の話
  • 2話『食物アレルギー』:あまり実態が分かっていない食品アレルギーの話。主に取り上げられているのはピーナッツアレルギーの話で、農家や調理店舗などがどう問題に対処しているかという話
  • 3話『仁義なきニンニク戦争』:料理番組で取り上げられて一大市場となったニンニク。ところが、海外輸入品に関税をかける団体がある企業だけ関税を免除しており、そこから発生した2件の訴訟によって実態が晒されていく話
  • 4話『真っ黒なチキン』:大企業に小作化された養鶏業者の実情と、養鶏業者内の競争からドロップアウトした業者による妨害工作の話
  • 5話『搾り取るのはミルクか金か』:牛乳の価格の下落により、生計が立てられない酪農家が続出。一方で儲かるが、安全性や健康面などでまだ議論の多い生乳の販売額は上がっていて、という話
  • 6話『もし海から魚が消えたら』:世界中で水産資源が減る中、水産資源保護のためにはじまった規制が金持ちに乱用されたり、出自のよく分からない輸入物など、漁業が直面している問題の話

日本とアメリカだと保護・規制の度合いがかなり異なると思いますが、勝ち目が薄い自由競争辛い。そしてだからと言ってみんな辞めて他のことしてよいのかというとそうでもないので、一定数やらないといけない場合の対策は何かしらしないとまずいなと思いました。

各話感想

1話

蜂蜜の需要が高くてもそうそう量産できないし、無理に増やそうとすると大量死するという無理目な状況設定から始まる。そうなるとある程度輸入に頼るわけだが、カサ増し用の混ぜ物をしてくるところがある。検査費用は業者の自己負担の上、混ぜ物も検査に検出されないようなものになっていくといういたちごっこ。

養蜂業者は収入をカリフォルニアの広大な敷地での受粉の出稼ぎで得ようとするが、大量失踪や盗難なども発生。加えてカリフォルニアへの移動中に蜂が死んでしまったり、全米からかなりの蜂が集まるので集団感染の問題も懸念される。

シロップ業者としてはある程度安価で質が担保できるものが海外輸入できる、養蜂業者としてはカリフォルニアの受粉業が今後も続く(確かこの話だとアーモンドの需要だったと思いますが)という前提で動いているものの、その前提が割と不安な感じで見ていてなんともいえない気分になりました。

2話

タイトルは食品アレルギーだが、主にピーナッツアレルギーの話。ピーナッツアレルギーはかなりメジャーな食物アレルギーで、カートゥーンのキャラクターでもピーナッツアレルギーのキャラがいるのを見かけます。

農家は啓蒙的な組合のようなものを作り、レストランは原価下げるためにアーモンドの代用品としてピーナッツ使ってピーナッツアレルギーの人に出してしまった話と、徹底的に食品アレルギーに気をつけて、食品アレルギーの人でも外食できるレストランを作ったシェフの話。

私は慢性的なアレルギー性鼻炎持ちで幼稚園の頃から定期的に通院してますが、それでも食品アレルギーの毎食気をつけないといけないのと、場合によっては代替手段がないのと、コストのかかり方に比べたら食品アレルギーの方が大変だなと思いました。

何かしらのアレルギー持ちの人が増えてきているので、アレルギーの緩和の方法の研究の話もありましたが、個人的にもここは進展あってほしいですね。

3話

中国業者の闇といった感じの話。関税免除のためにおそらく資金渡してるのと、関税かけられた中国企業がかけられてない企業に関税かけさせるために、アメリカ国内の業者に資金渡したり、刑務所の強制労働で加工させたりといった真っ黒な話。

実際、訴訟になっていて

  • 関税かけられた中国企業がかけられてない中国企業に関税かけさせるためにアメリカ国内業者に資金を渡すが、業者ともめて訴訟
  • 関税かけられてない中国企業の加工ニンニクが安価なのは刑務所の強制労働によるもの。アメリカは強制労働によって作られたものを輸入しない法律があるので、そこに合うかの訴訟

の2件の訴訟を軸に話が進む。

前者は撒き餌になった業者は金や資材をもらったが、餌につられた業者は金ももらえず、訴訟リスクを負った上に他の中国業者の片棒かつがされたことで辛い目に遭う、弁護士と撒き餌の業者はひたすらシラを切るという詐欺じみた話。餌につられた業者はかわいそうではあるものの、都合の良すぎる話だと思わなかったのかと思う面もありました。ただ、かなり生活に困っていたようなので仕方ないのかという感じも。

後者は中国系のアメリカ業者が、非関税の低単価ニンニクを販売する中国業者の加工現場に潜入。現地の人にインタビューしたり、刑務所内の強制労働の様子を盗撮して、裁判所に提出したものの、証拠として認められず、中国への立ち入りもおそらく禁止になった話。盗撮が証拠として採用されないのは裁判所の判断としてはそうかもしれないけれど、関税かける手段もなく、刑務所強制労働ほどの価格破壊に対抗する手段もなく、追い詰められてやった感じがあり、見ていてとても辛かった。

関税かける団体が国(といっても職員が賄賂受け取って便宜図らないとは限らないけど)ないしは公平性を保てる組織が担当してないのがこの件の最大の問題。なんでも民営化して市場原理に任せればいいってもんでもないでしょう感はありました。

4話

養鶏業が個人では立ち行かなくなって、大企業が設備(ヒヨコの孵化、鶏の加工、養鶏用など)やヒヨコを持ち、ヒヨコから鶏に育てる過程を複数の養鶏業者に委託するという形式になった話。

ヒヨコの餌代や上手く育たなかった場合のリスクは養鶏業者持ちで、企業は複数の養鶏業者を抱えているので早く出荷基準に達するように業者同士を競争させる。最上位にはなけなしの褒賞、下位にはペナルティが課せられる。制度に耐えられずにドロップアウトした元養鶏業者は企業の設備や構造が同じ鶏舎に破壊行為を行って復讐をする。

作物や畜産物は外部リスク高いけど日用品なので安価に流通させないといけない問題が出た結果しわ寄せが最末端に来るという、カール・マルクスが『資本論』書きたくなるのも分かる構成。景気良くなって賃金が全体的に上がったとしても値段上げると買えない人が出て来るだろうし。原材料としている加工品や外食産業にも影響出るでしょうしね。

私の田舎の同族経営の養鶏所が高齢化と諸々立ち行かなくなって、遠方の養鶏所を複数経営している業者に経営委託するようになったのが数年前にあったのですが、買いに行っても卵が常にあるとは限らない(売れ残りが出ないようにしてる)加工品の販売がメイン(単価高めの商品を扱う)などに変わっていました。

お金がないと選択肢が狭まるなぁ、という気持ちになりました。

5話

ライフスタイルの変化で牛乳の消費量が激減したというところから話が始まるのですが、言われてみると学校給食以降自発的に牛乳そのものを飲むことはほとんどなくなった気がします。加工品(チーズ、ヨーグルトなど)は食べるのですが。

需要がなくなれば小規模なところはやっていけないわけで、生乳が健康志向ブームなどで価格がつくが、それはそれで問題が、という話。単純に絞ったままでいいわけではなく、加熱などによる殺菌をしていないため、衛生状態や、時間経過で問題起こりそうですもんね。

6話

水産資源保護のための制度が金持ちに悪用されたり、出所の分からない輸入品や闇水揚げ量の増大に寄与してしまったという話。漁師対役所(+学者)で基準値の論争になったり、大きい枠で考えた時の対策が問題を引き起こすパターンでした。

売買できる形で漁業権を決めると、養鶏場の話と同じように、金持ちが漁業権を買い占めて、船を持った船長が小作化するという現象が起こったり、規定量や規定区画を超えた闇水揚げが発生したり。

この辺どうしたもんかというところですね。人類の歴史上取り尽くして枯渇した動物なり海産物も割とあるわけですし。根本的には人類が増えすぎているのが問題なのかもしれません。

印象に残ったエピソード

3話『仁義なきニンニク戦争』でしょうか。利益上げるために国レベルの組織が他の国にとって非合法な手段が取れるのヤバすぎる。弱者はルールを守らないといけないが、強者はルールを変えることができるという、弱い方だったら即座にドロップしたいと思います。しかも市場が円熟してから乗り込んで来るので、設備投資の回収とかどうするんだって話になっちゃうんですよね。

総評

大規模化しないと立ち行かなくなっている業界で、末端にいる人たちがどういう目に遭っているかという話だったと思います。資本主義辛い。

後、輸入品が絡むところは大体競争相手であり、問題行為をしていると言われるのは中国。1話の蜂蜜では検査方法で検出しにくい水増しの方法をいち早く開発している話。3話のニンニクではニンニクの加工作業を刑務所の受刑者に低賃金・長時間労働をさせることで価格を下げていたり、ライバル会社に関税適応させるためにアメリカ国内の業者に金を渡して署名を書かせたり。実際には中国だけではないと思いますが、同じルールで動いてない強大な団体がいるのどう折り合っていけるのでしょうか。

日本でも食品をはじめとして安価な製品は中国をはじめとした海外製品に頼っていますが、それなりに経済成長したはずの国から安価に物が買える代償が何かということですね。実家は完全保護商材の米農家でしたが、自由化していたら第三種兼業農家だったので稲作やめてたろうなと思いました。

Netflix 『スター・トレック:ディスカバリー』S1


評価

  • 4/5点 (面白かった)

概要

TVドラマ『スター・トレック』(邦題『宇宙大作戦』)以前の話。TVオリジナルシリーズとタイムラインはつながっているが、オリジナルシリーズと関連がありそうな部分は

  • 主人公のマイケル・バーナムの養父がスポックの父・サレク (スポックはサレクの記憶の中で名前だけ出てくる)
  • クリンゴンの司令官コルがコール司令官と同族
  • ハリー・マッドが出てくる
  • 最終回でU.S.S. エンタープライズが登場し、パイク艦長(パイロット版の艦長)から通信がある

くらい。オリジナルシリーズだと一目でわかる制服も、今作では紺1色の現代風の制服ですし、基本他シリーズの予備知識なくて問題ない作りになっていると思います。


内容としては

  • クリンゴン帝国の復活
  • 胞子ドライブの謎と実用化
  • 並行世界への旅
  • 停戦

といった流れ。最終回でU.S.S. エンタープライズが登場したのでシーズン1で完結かもしれませんが、次シーズンあるなら見たいです。

印象に残ったエピソード

2話「連星系の戦い」

いきなり船壊滅・主人公が裁判の上反逆罪で終わるのが印象的。「クリンゴンの習性を考えたら先制攻撃だ」という人間の常識的にはちょっと理解しがたいバルカン的合理性の要素は『スター・トレック』的だなと思いました。

3話冒頭でも他の服役者と共に移動していて「どう『スター・トレック』に戻すんだ」と思う展開でした。

7話「正気を狂気に変えるマジック」

イムループ脱出話。話の出来というよりはこの手の話が好きだからという理由ですが。スタメッツの態度がぐっと軟化していったのがこのあたりのエピソードからだったと思います。オチも懸賞金をかけている嫁さんの実家に引き渡すというコメディチックな感じで暗めの話が多い中では清涼剤的な感じがありました。

12話「大それた野心」

元の世界ではバーナムと共にクリンゴン艦に乗り込んでトゥクヴマを倒すさいに死んでしまったジョージャウが並行世界の絶対君主(だと分かったのは11話ラストの通信ですが)で、光に弱かったり、残虐な武具を部屋に溜め込んでるなどよく分からない部分があったロルカが並行世界の住人だと分かったりした話。並行世界の話に入ったときは胞子ドライブの暴走の要素以上に引っ張るなと思っていたのですが、なるほどという感じでした。

ただ、並行世界の話に関してはロルカの反逆がどうなったかが分からないまま元の世界に戻ってしまったのと、並行世界のジョージャウを元の世界に連れてきてしまったのでこの辺りにどう結論づけるかは次シリーズ以降に持ち込み。

総評

1シーズン完結だとするとちょっと要素多いかなと思いましたが、向こうのドラマの作りとして「人気が一定以上出れば次シリーズ」なのでさもありなんという感じです。

順当に作られた現代アップデート版という感じでよかったです。

Netflix 『汚れた真実』(原題:Dirty Money)


評価

  • 3.5/5点 (見直しはしないけどためになった)

概要

『汚れた真実』(原題:Dirty Money)は 動画配信サイト Netflix 制作のオリジナルドキュメンタリー作品。全6話。

  • 1話『排ガス不正』:ドイツの大手自動車会社フォルクスワーゲン社をはじめとした「クリーンディーゼル」エンジンの排ガス検出量検査の不正の話
  • 2話『ペイデイローン』:日本で言うところの消費者金融がアメリカ先住民部族の補償制度をはじめとした制度悪用をして巨万の富を築いた話
  • 3話『製薬会社の疑惑』:カナダの大手製薬会社バリアン社の粉飾決済の話
  • 4話『カルテルと銀行の癒着』:イギリス資本の大手銀行の上海香港銀行が麻薬カルテル資金洗浄を幇助していた話
  • 5話『メープルシロップ盗難事件』:カナダでメープルシロップが大量に盗まれた事件をきっかけに組合の利権と闇市場があらわになってきた話
  • 6話『ペテン師』:第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプの大統領以前の経歴について、取引をしていた記者や元同僚からのインタビューをまとめた話

1〜4話は自動車製造業、金融業、製薬業とマスメディアだと大口顧客になる業界で深追いしづらい話。5話は他の国ではともかくカナダでは厳しいでしょう。6話は踏み込み方が浅ければ FOX 以外では放送できると思いますが、かなり踏み込んでいるのでアメリカでは厳しいかもしれません。

そういうことで、私の理解としては「マスメディア(今回に限ればTV)が伝えにくい話題を深掘りするドキュメンタリー」といったところです。日本だと制作費出ないだろうし、書籍で出てるイメージです。

なお、上記にはインターネットビジネスは出てきません。Netflix は試用期間を除いて月定額のサブスクリプションモデルで広告も出してませんし、インターネットで問題にされがちな事項はさほど出てこないのであまり問題ないのかもしれませんが。あえて言うならシステム構築に Amazon Web Service を利用しているので Amazon の話と、動画関連の業種(映像制作・配給・販売など)に関してはあまり不都合なことが言いにくいかもしれません。もっとも、この辺りは逆に既存メディアが書くところなのでそちらで読めば良いかと思います。

各話感想

1-4話

1-4話は資本主義社会で「とにかく稼げ」とプレッシャーをかけられて倫理感を失っていくと酷いことになるという話。

不正が明るみになりそうになっても、スポンサーシップを盾にプレッシャーをかけて告発を握りつぶしたり、訴訟になれば原告側の資金が尽きるまでひたすらに引き伸ばしを図る。更にドキュメンタリー公開時に訴訟が続いているものは当然「俺は何も悪いことはしていない」と答えたインタビューが挿入されている。

皆、人に本人が直接何かしらの害を与えて金を稼ぐのを拒否はするだろうけど「自分の目の届かないところで」「直接被害者が見えないように」だとやってしまうものだと改めて思い知らされた。裁判の証拠として提出されていると思われるメールや、会話の録音、文章が流れる度に心が底冷えする思いがしました。

5-6話

5-6話はある特定の業種や人にしかできない抜け道や不正の話。

5話はメープルシロップのことをあまり知らなかったのだが、管理・保存・取り扱い、重さなどをトータルで考えると石油や金に匹敵するケースもあるとのこと。ただし、世界の生産量の大半がカナダのケベック州で占められていて、現地では組合がいて価格調整をしている。となるとメープルシロップを手に入れたとしても流通先に困るのだが、大規模盗難団はメープルシロップ農家を抱き込んでルートを確保していた。抜け道考えて不正する人はどこにでもいるもんですね。

6話はアメリカ合衆国ドナルド・トランプについて。他の話が組織や団体の話なので、登場する人に同情の余地がある場合が多かったのですが、彼の場合は個人なのでややキツく感じました。以下はこのドキュメンタリーで初めて知りました。

  • ゴシップ記者に「とにかく『大金持ち』と書いてくれれば積極的に書いて欲しい」と言ってた
  • 早いうちから不動産ディベロッパーは辞めていた
  • 古くから付き合いがある人は「リッチー・リッチ(漫画の金持ち少年キャラクター)」のままだと思ってるとのこと
  • カジノ事業で作った借金は親が掛け金で払った
  • TV番組『アプレンティス』でトランプのオフィスロケにしたかったが、ボロボロだったので全部セットで作った。結果若い世代に富豪のイメージがついた
  • 不動産事業で「トランプ・○○」というのはネーミングだけ貸していて、実際の事業には関与していない
  • 色々あったせいで怪しいお友達としか取引してないことが多く、そこをつついた司法機関の人を大統領権限でクビにしてる

以前ヒストリーチャンネルで見た『ドナルド・トランプとは何者だ!?』

と概要は被っていたのですが、『ドナルド・トランプとは何者だ!?』の方がよほどマイルドでした。

特にTV番組『アプレンティス』によって若い世代に富豪のイメージがついたというエピソードは目から鱗でした。あの番組が始まる前まではマクドナルドのCMに出てたりもしたんですね。

印象に残ったエピソード

6話『ペテン師』でしょうか。事実にせよ「公人ともなると大変だな」という同情心は芽生えるくらいキツい内容(サブタイトルからして「ペテン師」ですし)で、それ以上に酷いことしてるもんだとも思いました。これでも大統領になれるというのが、民主主義の実験場たるアメリカ合衆国なんですかね。関係者に言わせるとオルタナティブ・ファクトな内容なのでしょうけど。

総評

冒頭にも書いたようにマスメディアだとスポンサーシップを気にして言いにくい内容を取り上げているという印象がありました。それはそれでインターネットというオルタナティブ・メディアの役割を果たしているとして、今後、ますます人が情報を得る手段がインターネットに偏っていく中で、インターネット事業者の中立性がどのように現れて、ドキュメンタリー番組自体の意見として現れてくるのかはまだ見えないなという感じです。

既存メディア側でインターネットの問題に対するドキュメンタリー作る体力なくなると、かつてのマスメディアと裏返しの関係なるだけなので(日本だとNHKが時々ドキュメンタリーやりますが)個人としてどう情報集めて考える基準にしていくのか考えなければなぁ、というところです。

後、組織ぐるみで不正を始めてるケースを聞くにつけ、無茶な目標設定されてない限り、景気があんまり良くないんだなと21世紀的な辛さにただただ打ちひしがれる感じがします。

Nintendo Switch 『Xenoblade 2 (ゼノブレイド 2)』クリアした

Xenoblade2 (ゼノブレイド2)  - Switch

Xenoblade2 (ゼノブレイド2) - Switch

2017/12/01発売だったので概ね2ヶ月半プレイしてました(プレイ時間の大半はインターネットが遅すぎてネットで何かする気になれなかった実家での年末年始の期間でしたが)。

今週クリアしたのは

  • 3連休だったけど、金曜の夜に風邪をうつされたようで家で安静にしてた
  • ver. 1.3.0 の2周目追加要素の配信前にクリアしておきたかった

といったところです。これからあれこれ書きますが、クリアまで遊ぶ程度には収まる満足度と不満でした。


感想はと言うと発売当初レビューの

などに書かれているのとほぼ似てるのですが

ストーリ

「ボーイ・ミーツ・ガール」「SFとファンタジー」というある種の趣味がモロに出ているので馴染めない人は馴染めないと思います。

私は対象年令層よりかなり高めの年だと思われるので背景設定に沿ったもう少し複雑な話でもよかったと思うけれど、そういうのは他メディアなりで補完といったところでしょうか。

システム

戦闘

全体的にシステムのアンロックとプレイヤーの練度の都合で序盤は厳しいものの、以降は楽しく遊べました。

とはいえ、戦闘システムを理解して戦闘に挑んだ場合のボーナスを想定して特にボスなどはバランスとってあるのでうまくやらないと戦闘が長時間化しがちでした。

「戦闘だるい」→「戦闘避ける」→「囲まれてボコられる」→「ゲームオーバー」といったサイクルもよくあったので、戦闘に関してネガティブなイメージが強くなる前に何かしら手当があったほうがよかったかなと思います。

ブレイド同調&傭兵団

ガチャ&自力レベル上げしなくてもキャラクターのレベル上げられるシステム。レアブレイドをコンプしたい人にとってはかなり重要。

ストーリー進行で手に入るレアブレイドのレベルアップ条件に入っているので、必然的に多少やるのが導線になってると思う。権利書やブレイド入手にも関わってくるのでやる人はひたすら時間かけてやるけど、そこまではやりませんでした。

サルベージ

金儲けの手段。アイテム消費して素材アイテムを拾ってきます。これも紹介された序盤だと交換可能なアイテムの価値が低くてしばらくやらなくなってしまうんだけど、後々大金が必要な時にどうするんだと考えてたどり着きました。

実はランキングに応じて景品出たりとかするのだけど、これも結構気がつかない要素だったりするので、やってない人はやってなさそうでもう少し導線張っといたほうがよかったのではないかと思います。

ボタンの配置とかUIとか(システム的な)演出とか

ここ一番不満が多いところです。ボタンの配置にあれこれ思うのはSwitchのゲーム毎回思ってる気がするのでこのゲームだけではないかもしれないですが。

UIとか(システム的な)演出は結構ストレスあって、冗長(時間がかかる、情報の提示だけなのにプレイヤーが自発的にアクション取らないといけないなど)と思うのが多々ありました。

フィールド

綺麗。

これはこのゲームのせいではないけど直前に『ゼルダの伝説 BotW』をやっていたせいでジャンプの高さ以上、上に行けないのはかなりストレスでした。

サウンド

よかったです。

今日見た映画/テレビ番組

正月ということで帰省しています。

田舎はインターネットが遅いため動画配信サービスの視聴には耐えず、かといってケーブルテレビも来ておらず、必然的に数チャンネルの地上波とBSを見ることになります。

映画

ジャッキー・チェン特集かジェラシック・パーク特集かの二択でジャッキー・チェン特集になりました。ところでこの映画たち生涯で何回見てるのだろうか。

プロジェクトA (1983)

プロジェクトA [Blu-ray]

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1900年代の香港の水上警察と海賊の戦いがバックストーリーのジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーのアクション映画。

プロジェクトA2 (1987)

プロジェクトA2/史上最大の標的 [Blu-ray]

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上記作品の続きという建てつけ。と、言っても前作で頭を失った海賊が出てくるというくらいで、そこまで続作感はない。

スパルタンX (1983)

スハ?ルタンX [Blu-ray]

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上記二つと同じくジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーのアクション映画。だけど、これはサモ・ハン・キンポーが監督で舞台がスペイン。

今見るとローラ・フォルネルがすごい美人というところに目がいってしまう(彼女は1978年のミススペインらしい。参考:Lola Forner - Wikipedia)。

テレビ番組

SHERLOCK/シャーロック シーズン4

途中から見始めて途中でチャンネル変えられられてしまったので、録画を今度見る。

風雲児たち 蘭学革命篇

風雲児たち?蘭学革命篇?

風雲児たち?蘭学革命篇?

『解体新書』ができるまでの話。前野良庵の名前が当時は出てなかったのが後世からすると驚きだが、訳語ちゃんと作っていて偉いなと思った。

2017年に映画館で見た映画

色々気力が起きなかったので2017年の日本公開映画 - Wikipediaを観て1行感想。

1月

ドクター・ストレンジ

ベネディクト・カンバーバッチ主演ということで想像以上に女性客が来ていた。中国市場巨大だから配慮しないといけないこと多いんだなぁ、と思いました。

4月

レゴバットマン・ザ・ムービー

「レゴだとここまでディフォルメしてやっていいんだ」というシリーズ。極端に振り切ってるので初心者は誤解を受けつつ、中級者以上は「そういうのもあるよね」という解釈を受けれるように作られてたと思います。

6月

LOGAN/ローガン

ヒュー・ジャックマンパトリック・スチュワートが出る『X-MEN』の最終作。想定通り感傷的な作品だったけれど、当時はその手の映画を冷静に見れる心境ではなかったので、落ち着いたらまた見ようと思います。

8月

スパイダーマン:ホームカミング

2回目のリブートにして、版権SonyだけどMCU参加作という奇妙な作品。これまでで一番幼いピーター・パーカーが観れた作品でした。

ワンダーウーマン

ガル・ガットとセミッシシラと第一次世界大戦というヴィジュアルがよかった。最後の展開は……もうちょっと期待値すり合わせできなかったものか。

11月

マイティー・ソー バトルロイヤル

安定したMCU作品。主人公の性格はともかくとして、話が基本重め暗めなところにうまいところバランス取れるようになった感じ。クリス・ヘムズワースのソー3部作だと間違いなくこれでしょう。

ジャスティス・リーグ

「ザ・ヒーロー映画」という感じで雑なところやツッコミどころが大量にありつつ、いいシーンがラッシュでくるので許しちゃう、という感じ。だいぶ編集されている印象で、そこは『アベンジャーズ』のジョス・ウィードンの手腕な感じがしました。

12月

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

「前回は客寄せなきゃいけなかったんで旧作の人物重点的に使いましたけど、本当は次のフランチャイズ始めたいんですわ」という意思表明を感じた映画。版権ディズニーに移ったことですし、IP長生きさせるためにも次世代売り出したいのも分からんではないですが……。

ガールズ・アンド・パンツァー 劇場版

こちらも安定、なんですが、連作なのですごい途中で終わったんですよね。次観にいくときに今回の話覚えてるか不安。

ここ3ヶ月生活習慣を変えていた話

はじめに

大概いい年になったので、健康診断で再検査になるというイベントが発生し、ここ3ヶ月生活習慣を変えるようにしていた話を書いておきます。

以前の生活

職場を出るのが21-22時ということが多く、最寄り駅までつくころにはラーメン屋かコンビニしか空いていない。必然的に夜中にカロリー過多な食事をしがち。

元来インドア派でスポーツするの好きではないので、運動は基本しない。仕事も趣味もデスクでするものなので一日中ほとんど動かない。

結果、健康診断で再検査になりました。

変えてみたこ

変えたことは以下

  • 水分をできるだけ多く摂る
  • 昼以外炭水化物を摂らない
  • 夜は揚げ物他、カロリー高いものは摂らない
  • 毎日走る

順にもう少し詳しく書きます

水分をできるだけ多く摂る

健康診断で引っかかった項目の都合で医者から指摘を受けたので愚直に守ってます。

昼以外炭水化物を摂らない

炭水化物の摂取量の話は諸説あるのでなんとも言えないところですが、仕事は以前よりも忙しい時期もあるので自炊という選択がないため、昼は諦めるとして、他で調整することにしました。逆に言うと昼は大盛りや食べ放題でない限り基本的に制限はかけてません。

夜は揚げ物他、カロリー高いものは摂らない

夜帰宅時間も遅いのでそこからカロリーを使うこともないので。サラダとかこんにゃく麺とかレンチンでできる温野菜などを食べることが多いです。後は野菜ジュース朝晩飲むようにしました。

毎日走る

ただし、天候不順と体調不良のときを除く。

はじめのうちは慣れないことで体力使いすぎたのか体調崩しがちだったり、あまりよくない靴で走っていたせいか足に水ぶくれができてそれなりに大変でした。

後、最初は何も揃えないで適当に近所の緑道を走っていたのですが

  • 普通の服だと汗を吸ったときの取り回しが面倒
  • 走ってる間何もないのも厳しいのでPodcastを聞こうとiPhoneとヘッドホンを持って出るも、振動で耳から抜けるし、iPhone手に持って走るのも面倒
  • 靴が運動靴ではあるものの、ランニング用ではないので疲れる
  • 暑い時期にそこそこの時間走ると水分補給がないと辛い

と問題に出くわしました。

服は近所のユニクロで2セット揃えて、走ったら洗濯して乾かしてで回してます。

ヘッドホンは汗が付いても大丈夫なレベルの防水加工のBlueToothヘッドホンを買いました。

iPhoneを手に持つ問題は最初はポケットに入れていたのですが、ポケット意外に汗が滲みてくるので水分補給のドリンクホルダーと合わせてウェストポーチを買いました。

運動靴は1足、底が剥げてしまったのでランニングシューズを買いました。

なんやかんやで2〜3万円は使った気がしますが、ほぼほぼ毎日使っているのでその回数ジムに行くことを考えるとそこまでの額ではないでしょう。

再検査の結果と現状の問題

再検査の結果、問題のあった数値は問題なしのレベルまで戻っていました(体重もおそらく減ったと思いますが、体重計乗ってないので今の所不明です)。

が、平日走って洗濯して干す時間が入ったので余暇の時間がなくなり、家でしか見れないTV番組の録画消化は諦めました。それでもやや時間が押し気味なので睡眠時間が多少減っています。

加齢の差はあるとはいえ、仕事がさほど忙しくない時期は運動してなくても健康診断の結果問題なかったですし、仕事忙しいのが根本の問題なのではという感じがしています。