∀ddict

I'm a Japanese otaku. I like Manga, Anime, Games and Comics.

サンフランシスコのコミックショップ「Isotope」に行ってきた

かなりの間更新しておらず、何をしていたかというとサンフランシスコに行っていました。仕事じゃなきゃもっとよかったのですが……。

比較的治安がよい地域だけで生活していたのですが、それでも日が落ちきってから1人で外を出歩くのはやや怖く、いざとなったらUberでタクシーを呼んで移動していました。アクティブにレストランからの持ち帰りや小銭がないか聞いてくるホームレスの人達や、日が沈んでから活動をはじめる怪しい物売りの人とも遭遇しましたが大事には至りませんでした。

オフには同僚と定番のフィッシャーマンズ・ワーフやゴールデン・ゲート・ブリッジあたりにも行ったりしました。今年はサンフランシスコ・ジャイアンツワイルドカードまで残ったとかで本拠地のAT&Tパークもにぎわってたようです(行く機会はなかった)。

比較的慣れたころにサンフランシスコのコミックショップに行こうとして宿泊地からの行きやすさとレビュー

を読んだ結果、Isotopeにたどり着きました。

Isotope — The Comic Book Lounge
※公式サイト。ところどころリンク切れあるのであまり更新してないのかな?


店長さんについて

後で以下の記事


などをを読んで知ったのですが、店主のジェームズ氏、イメージコミックの『Invincible』(ライターは『ウォーキング・デッド』のロバート・カークマン!)に店名のIsotopeでヴィランとして登場していたり

※上記は『Invincible』のヴィランIsotopeの初登場号

他にもロバート・カークマンによる『ウォーキング・デッド』でもモブゾンビとして登場しているそうです。確かに個性的な見た目でした。


お店について


※写真は店主のジェームズ氏のInstagramより(外観の写真撮ってなかった……)

お店の方は写真で見える範囲が全てで、外からはガラス張りで中が全体的に見渡せるようになっており、入口側から2/3が吹き抜けで高い天井になっているスペース。奥はロフトスペース。

入ってから最初の1/3が左側にソファーがあり、その奥がレジ。

レジ奥から1/3が左側が近刊がバックイシュー数号と一緒にタイトルごとに重ねてあるラック、中央が新刊とお店のおすすめTPとハードカバー。右側に新刊のシングルイシューとTPが置いてありました。

最後の1/3がロフト上になっていて、下側はTPとハードカバーが置いてある本棚。階段登って上は展示スペースと机、過去TPなどが置いてありました。

とにかくスペースを贅沢に使ってる。客が手に取る範囲のものではロングボックスありませんでした。ロングボックスに詰められたバックイシューのdigり目当ての人向けではないです。市内にそういう店もあるので、そういう場合はそちらに行けばよいのでしょう。入りやすくて「これ新刊」「これオススメ」という陳列なので分かりやすいと思います。

ドラマ『ビッグバン・セオリー』で「スパイダーマンを」と言われたら「アメイジング?アルティメット?スペクタキュラー?それとも2099?」と返事がくるシーンがありますが、やたらと色々あるし最初の人よく分かんないですしね。


便座アート

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レジを過ぎてコミック売り場に入ると目につくのが楕円の白い物体に書かれた絵とサイン。近づいてよく見てみると便座でした。

アメリカにこういう風習があると聞いたことがなかったので調べてみたのですが、店の公式サイトに

TOILET SEAT MUSEUM
COMIC ROCKSTARS TOILET SEAT MUSEUM

Founded completely by accident by Brian Wood and Rick Remender in November of 2002, the Isotope’s world-famous museum features original artwork on toilet seats by comic writers and artists from all over the world. On display every day, free of charge.

Isotope — The Comic Book Lounge » Lounge

と書いてありました。ブライアン・ウッドとリック・リメンダーの発案なのかよ……。過去分がありすぎて全部は展示されてなかったようなので「isotope toilet sheet」でGoogle Image検索するといっぱい出てきます。


勧められたもの

それほど詳しくない体で「シリーズ最初から読むとしたらこの店で売れてる中だと何がおすすめ?」と店主に聞いてみたら『サーガ』『East of West』

サーガ1 (ShoPro Books)

サーガ1 (ShoPro Books)

East of West 1

East of West 1

が出てきました。「『サーガ』は日本語でも出てるよー。『East of West』はよく見かけるけどまだ読んだことない」という話をしつつ、『East of West』は日本でも簡単に買えそうだからパスしました。

「日本でも簡単に買える」という話からの続きで「じゃあ、サンフランシスコに住んでる作家の(ローカル)ディストリビュートの本ならどう?」ということで2冊紹介されました。他にも紹介されたのですが、現在刊行中のものが多かったので、「次にいつ来れるかわからないから……」という理由で買いませんでした。

Smoke and Guns

一つは『Smoke and Guns』

Smoke And Guns

Smoke And Guns

twitter.com
※ライターのTwitter
http://fabioandgabriel.blogspot.jp/
※アーティストのブログ

ノワール調で全編制服おねーさんがタバコ吸いながら銃撃って暴れまわる話(酷い説明だ!)でパラパラめくってるだけでもアート好みだったので買いました(つまりまだ読んでない)。アーティストのFabio Moonは見たことがある絵柄だと思っていたらダークホースで『ヘルボーイ』の外伝描いてました。


帰国してから所用で神保町に寄ったときにアットワンダーにあったのでこちらも購入。

そしてFabio Moon、『Two Brothers』でアイズナー賞取ってるんですね。

Two Brothers

Two Brothers

自伝的な話のようですが、積み本が解消したら読もうかと思います。

MUNCHES



※作者サイト

全ページ地の色がピンクという、もうこの時点でサイケデリックな雰囲気があるのですが実際そんな雰囲気です(こっちもまだ読めていない)。よくカートゥーンにある感じの絵柄(実際Tumblrのファンアートで『スティーブン・ユニバース』のガーネットの絵があって「そういう感じだ」という印象ですが)です。


総合して

店長のジェームスさんとも近刊の話聞けましたし、楽しかったです。ただ、英語力ないのと話題力ないのであまり話広げられなかったなぁ。

これを糧に次回以降に対応できるように英語勉強したいと思います。

邦訳アメコミ『ブラックパンサー:シビルウォー』(通販限定)

ヴィレッジブックスの定期購読のシビルウォークロスオーバーシリーズ第2期の7号目。

www.fujisan.co.jp

映画『キャプテンアメリカシビルウォー

アート・オブ・シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(MARVEL)

アート・オブ・シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(MARVEL)

にも登場したブラックパンサーのタイイン号。『Black Panther(2005)』#19-25を収録。


当時X-MENのメンバーだったストームと新婚だったが、シビルウォーの発生もあって新婚旅行の代わりに外交交渉旅行になってしまった話。

  • Dr.ドゥーム
  • ブラックボルト
  • ネイモア
  • キャプテン・ブリテン
  • キャプテン・アメリカ
  • アイアンマン
  • ウォーマシーン(この話ではセンチネルに乗るローディーとして登場)

あたりが出てくるが、結末としては事が成る前にブラックパンサーが「キャプテン(アメリカ)が投降した」とストームに告げて終わりなのでどうにも尻切れトンボ感が否めない(とはいえ、現実だってこんなものだろうけど)。

邦訳だと店舗販売では『アベンジャーズvs. X-MEN

AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND1 (MARVEL)

AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND1 (MARVEL)

AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND2 (MARVEL)

AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND2 (MARVEL)


が先に出ており、結婚式は本誌の少し前なので離婚だけしてる人になってそう。


直前までの話は『Black Panther(2005)』#14から「Bride of the Panther」(ブラックパンサーの花嫁)編が始まり、#14最後のページでブラックパンサーからのプロポーズ。#15最後のページでストームからの返事。収録前号の#18でシビルウォーの最中、超人登録法賛成反対両派とX-MENを呼んでの挙式。結婚式のドゥームからの電報でラトベリアに招待されたのを受けて本誌#19のラトベリアリゾートとなる。

基本的にブラックパンサーが常人を超えた身体能力なのに加え、スーツの上から特殊アーマーを着こみ、アーマー相手にはブラックナイトのエボニーブレードで戦い、基本的には一番まともそうな意見で無双するという美味しい感じですが、本編読んだ上でも「そんなのあったんだ」レベルなのが「どうもなー」といったところ。

本誌の後の#26からは夫婦揃ってMr.ファンタスティックとインビジブルウーマンの代理としてファンタスティック・フォーに参加。『ファンタスティック・フォー』誌と一緒に話が進んでいくかたちになります。

漫画『アオイホノオ』15巻


いろいろな意味でマトモじゃない人たちが続々と出てくる話。うどん屋を探していたらどこも閉まっていて遠くまで行ってしまった言い訳をする漫画家夫婦の話を読んで、そういえば手塚治虫も「風呂に行ってくる」と言い残して東京から実家の宝塚に逃げたというエピソードが『ブラックジャック誕生秘話』

にあったなと思い出してしまった。

連載を続けることがそれだけ熾烈なことだからこそのことだと思いたいが、大阪の大学生組を見ていると元々素養があってそれが助長されているだけな気がしなくもない。厳しい世界だ。


一方いつの間にかホノオの担当になった三上も手塚番エピソードを思い起こされるような酷い目に遭っており、同作者の『吼えよペン』か『新・吼えよペン』にあったグレる編集者が出てくるのも無理がない感じがする。こういった無理に支えられているものを消費しているのもなんだか申し訳なくはあるけれど。


確か前に『炎の言霊』

炎の言霊 島本和彦名言集

炎の言霊 島本和彦名言集

あたりでデビューして下宿出ることになったあたりで話が終わるとかインタビューに答えていた記憶があるので、次巻か次次巻あたりで終わりなのかな。

最初の頃は私事に近いところがあったので、知らないエピソードだったり、当時の時代だとそうだったみたいな話が割合あったけれど、受賞周辺の話になってくると、何かしらの形でエピソード聞いたことがあるものになってきている。中学の頃の社会教師が「大河ドラマは序盤のあまり記録が残っていないころの時代をドラマを組み立てるあたりでどう使うかは全編見るが、中盤〜後半はどの説を採用したかくらいしか興味がなくなってしまう」と言っていたが、割合それに近い状態になっている気がしている。

邦訳『バットマン VS. スーパーマン:ベストバウト』 - バットマン対スーパーマン戦の歴代戦歴書


映画『バットマン VS. スーパーマン:ジャスティスの誕生』の公開に合わせてコミックスでのバットマン対スーパーマンのエピソードを抜粋したのがこの『バットマン VS. スーパーマン:ベストバウト』。装丁がアメリカン・コミックスで言うところのトレードペーパーバックに近いものになっており、お値段なんと980円(税抜き)。ページも90ページ程度なので映画館にパンフレットと一緒に置いておける一品です。

作画は

というところ。


対決のパターンとしては、以下の3パターン。

1. バットマンとスーパーマンの間には信頼関係があり、スーパーマンが狂わされて戦いに至るパターン

まず、バットマンとスーパーマンの2人の間に信頼関係があった上でスーパーマンが自分の弱点のクリプトナイトバットマンに渡しておいて、スーパーマンが狂ったときに対応させるというのが第1章と第4章。

2. バットマンとスーパーマンがお互いあまり知らずに戦いに至るパターン

次にスーパーマンバットマンがまだお互いのことを知らないまま対戦に至るのが第2章と第5章(第2章が『クライシス・オン・インフィニット・アース』後、第5章が『フラッシュポイント』後のとそれぞれ大幅設定リセットの直後の話)。

3. オタクの最強キャラ論争パターン

最後が、オタクたちがバットマンとスーパーマンが戦ったらどっちが勝つかと話をしている話。要するに妄想オチ。これが第3章。アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』の1話で3代目ブルービートルことハイメが友達と話をしていた内容もこれでした。


映画は2番目のお互いのことを知らない状態で戦うのか、ルーサーに何か仕込まれるのか、どうなるのでしょうか?

映画『バットマン VS. スーパーマン:ジャスティスの誕生』は今週末3/25公開です。

Netflix版『デアデビル』シーズン2


Netflix版『デアデビル』のシーズン2が3/18(金)に配信開始されたので土日をかけて見ました。

予告にも出ていたパニッシャーエレクトラの登場はもちろん、ザ・ハンド(「闇の手」という訳語はどうなんだ)や先だって配信された『ジェシカ・ジョーンズ』への言及やサブ登場人物が登場したりなど、この後企画されている、NYストリート系ヒーローでのチーム『ディフェンダーズ』への布石が濃厚でした。


配信直後なのでネタバレは控えますが邦訳される『デアデビルvsパニッシャー

デアデビルvsパニッシャー

デアデビルvsパニッシャー

のような展開かと思いきやフランク・キャッスル=パニッシャーの話の比重は半分程度。その他の要素がこのシーズンに入れるにしては多い印象なので人によっては雑味が多いと感じるかもしれないですね(実際Rotten Tomatoesでもシーズン2の方が評価低めですし)。個人的も面白いけれど、今回はもう少し要素減らしてもいいかなと思いました。


後はマット・マードックが弁護士業にどんどん支障をきたし始めており、ウィルソン・フィスクとも本格的に対立したので、このまま制作が続けば『デアデビル:ボーン・アゲイン』

デアデビル:ボーン・アゲイン

デアデビル:ボーン・アゲイン

が実写化される日も近いかもしれません。

『アベンジャーズ/X-MEN:ロード・トゥー・ユートピア』

ヴィレッジブックスの通販3月分。


fujisanでの取り扱いは3/15からなので次号発売ページになりますが、一旦ここにリンクしておきます

時系列としては通信販売以外であれば『ダークアベンジャーズ』後、『シージ』の前。通販だと『アベンジャーズ/X-MENユートピア』前後でしょうか。

カバル ー ダークアベンジャーズ支配下でのX-MENであるダークX-MENの勧誘や身の上話の集まり。登場人物はエマ・フロスト、ネイモア、ミミック、ダークビースト、クローク&ダガー、ダケン、ウェポン・オメガ、ミスティーク、オーロラ。後はローグのメイン誌だったころのX-MEN Legacyが収録。


内容の大半は『ダークアベンジャーズ』でノーマン・オズボーンがアベンジャーズメンバーを募集していた話のX-MEN版。アベンジャーズのときに輪をかけてマイナーキャラが出てくるので身の上話が多くなるのは仕方ががないものの、あんまり各キャラの過去を知らなかったのでシレッとこの時点で設定上書きされてたりで、それもアメコミらしいなと思いました。

ただ、このチーム、チーム揃って突撃コマくらいしかこの本ではチームらしいことしてないんですよね。そのへんはどうにかならなかったものか。

映画『キャプテン・アメリカ:シビルウォー』のトレーラーにスパイダーマンが登場


上記トレーラの2分11秒あたりから(一応YouTubeクエリを付けてみました)登場します。

知らせてくれた友人は「東映スパイダーマンみたいだ」とのコメント

スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX

スパイダーマン 東映TVシリーズ DVD-BOX

確かに直前の『アメイジングスパイダーマン2

がコミック調で目が大きかったのでそれに比べると目が小さく、黒い縁取りも太く、おまけに白目の大きさも変わる。

ややクラッシックな感を受けますが、去年からの仕切り直しナンバリングの1号表紙

Amazing Spider-Man (2015-) #1

Amazing Spider-Man (2015-) #1

を見てみると意外と現行のイメージなのかもしれません。

黒いスリットはSuperior Spider-Man

Superior Spider-Man #2

Superior Spider-Man #2

を思い起こします。MCU的な衣装の作り方だなと関心します。


しかし、キャプテンアメリカとアイアンマンはシリーズがつづくにつれてコスチュームが洗練されていっているのですが、スパイダーマンは製作が変わっていることもあり、なかなか「これだ!」という形に落ち着いてくれませんね。